[1]
[2] [3] 小学生時代、実家近くのよく行く駄菓子屋に、いつも寝ている猫がいた。 店の中は薄暗いし、まったく動かないので最初は置物かと思っていた。 店はあまり繁盛しておらず、招き猫ではなかったようだ。 招き猫の始まりは、江戸時代になってからといわれる。 東京・世田谷の豪徳寺が発祥だというのは有名な話の1つ。 ある日、彦根藩主・井伊直孝(1590−1659)が鷹狩りの帰りに豪徳寺の前を通りかかった。 そのときこの寺の和尚の飼い猫が門前で手招きした。 直後にはげしい夕立となり、雨に濡れずにすんだお礼として直孝は、豪徳寺に多額の寄進をした。 寺ではこの猫をたたえ、死んでから「招福猫児(まねぎねこ)」をつくって売った・・・というのがその由来だ。 招き猫のモデルは、「おいでおいで」に見えるところから、「毛づくろいの動作」ではないかという説があり、結構、説得力がある。 そして、右手を上げているのは金運、左手を上げているのは客を招くものと考えられていた。 花街などで見られるのはもちろん左手の招きで、 ここから、右手を上げているのは雄、左手を上げているのは雌という考えも起こったという。 また、白は福招き、黒は除難免災、赤は疫病避け、など色にも意味があるらしい。 先日帰省して、駄菓子屋に行ってみたが、すでに閉店していた。 やっぱり寝てるだけじゃ、客寄せにはならなかったのだろう。 うちの猫たちはどうだろう。 右手も左手も上げない。金運さっぱり。 でも、「福」ははかりしれないくらい招いてくれている。 というか、うちの猫たち自身が「福」そのもの。 EOS-1DMarkII・EF15mm
by norakko-nikki
| 2007-05-27 14:30
| 猫
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